銀歯の弊害とは?歯医者が教えるメリット・デメリット
2024/01/29
銀歯は、歯科治療によく使われる保険材料の1つです。しかし、長期的に見ると銀歯には弊害があると言われています。本記事では、銀歯のメリット・デメリットについて、歯医者が解説します。銀歯を使用するときにどのような点に注意すべきかも、合わせて紹介します。
目次
銀歯とは?
銀歯とは、歯科治療において利用される人工歯材の一つです。銀歯は、銀や錫、銅などの金属を主成分としており、強度に優れ長持ちすることが特徴です。また、通常の歯の色と比較して明るめの色をしているため、口を開けたときに視認性が高く、虫歯の治療にも適しています。銀歯は、患者さんの歯に合わせた大きさや形状に作られ、入れ歯やブリッジのように抜き取りができない永久歯の治療に用いられます。 銀歯は、金属成分が多いため、金属アレルギーを持つ方には避けられる場合もあるため、治療前には歯科医師に相談することが重要です。さらに、銀歯には見た目が良くないとの声もあり、近年では白い陶材やレジンでできた治療法も増えてきています。しかし、銀歯はその強度や安価であることから、今でも多くの歯科医院で使用されています。
銀歯のメリットとは?
銀歯は金属製の歯の詰め物であり、無数の利点があります。 それらの利点には、耐久性、強度、安価、歯崩壊を防止する能力などが含まれます。 さらに、銀歯は非常に強いため、耐久性に優れており、破損しづらい利点があります。もう一つの利点は、安価で手軽に入手できることです。したがって、銀歯は、患者にとっても、歯科医にとっても非常に調整しやすいのです。銀歯はメンテナンスが容易で、歯科医院で簡単に調整することができます。
銀歯のデメリットとは?
銀歯は歯を治療するための保険適用治療の1つで、強度や耐久性に優れている点が特徴です。しかし、銀歯にはいくつかのデメリットもあります。 まず第一に、白色充填物と比べて見た目が悪く、特に前歯には不向きです。また、銀歯はその特性から、口の中で金属的な味を感じることがあります。 さらに、銀歯を削るためには、歯の削り方や大きさ、形状なども考慮しなければなりません。その為、削りすぎると歯の強度が低下し、折れやすくなることがあります。 また、銀歯は伸縮性に乏しいため、歯との適合性に難がある場合があります。これが原因で、2次的な虫歯や歯周病を引き起こす可能性もあります。以上のように、銀歯にはデメリットがあるため、最近では白色充填物などの代替治療が積極的に用いられるようになっています。しかし、銀歯にはその強度や耐久性を活かした特殊な場合には有用であることもあるため使用されています。
銀歯を選ぶ際に注意すべき点
銀歯は、歯医者の治療において長年にわたって用いられてきた素材であり、その耐久性は高く、比較的低コストで作成できることから、今でも多くの患者さんに選ばれ続けています。しかし、銀歯を選ぶ際にはいくつかの注意点があります。 まず一つ目は、口腔内に入れる素材であるため、金属の摩耗や噛み合わせなどによるすり減ることによって、時間と共に表面がざらつき始め、そこに菌や汚れが付着しやすくなってしまいます。したがって、定期的なメンテナンスを必要とすることがあります。 二つ目は、銀歯は歯の表面や周りと比較して熱伝導率が高いため、冷たいものを食べたり、温かいものを飲んだりする時に歯がしみることがあります。特に、神経が露出している場合は、あまりに強い刺激によって、痛みを引き起こす場合もあります。 以上のような点を考慮しながら、銀歯が最適かどうかを慎重に判断し、歯科医師と相談しながら治療を進めていくことが大切です。
銀歯に代わる方法としてのセラミック治療
歯の治療において、銀歯は一般的に使用されている治療方法の一つですが、近年ではセラミック治療が注目されています。セラミック治療では、歯に合わせた色調に調整できるため、見た目が自然な仕上がりになります。また、銀歯と比べ外れたり虫歯になることが少なく、長期間持続するため、治療費の削減にもつながります。セラミック治療には種類がありますが、一般的には、インレー、アンレー、クラウンなどがあります。当院では、技工所を介さず院内でセラミック作成ができる1day treatmentを採用しており、治療期間も短縮されます。セラミック治療は、銀歯と同様に、虫歯や歯の欠損部分の治療に使用されます。今後、ますますセラミック治療の需要が増え、歯科医師の治療技術向上が求められるでしょう。